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沖縄スタディツアー

合格のために。合格後のために。

2023年沖縄スタディツアー

実施日程:12月9日(土)~11日(月)

ツアー詳細
※受付は終了しました。

近世以降日本からの強い政治的影響力を受けつつも、大陸と日本列島の中間に位置する琉球国は、古くから独自の文化を維持し、明治以降の近代日本において地域的な特殊性を有してきたといえます。そしていうまでもなく、現代史において沖縄は、地上戦、米軍による占領統治、さらに返還と「やまと」とは全く異質の歴史と運命をたどり、現在ではアジア太平洋地域において地政学上きわめて重要な地域となっています。
このように、沖縄は、歴史について、さらに普段見過ごしてしまう憲法や人権、そして平和の意義について深く考え直す格好のきっかけを与える地域であるといえます。伊藤塾では、主として司法試験の合格者を対象に、合格発表直後に沖縄視察旅行を実施してきました。現在では、法科大学院入試に向け、パーソナル・ステートメントの題材を考えるために参加される方や司法書士・行政書士を目指す皆さんも多く参加され、合格後を強くイメージできる旅行として評価されています。

なぜ沖縄へ行くのか

 
皆さんは沖縄と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
県民の四人に一人が犠牲になったという太平洋戦争の激戦地、戦後のアメリカによる占領、返還、沖縄本島の20パーセントを占める広大な米軍基地、米兵による凶悪犯罪、などなど。
沖縄は琉球王国の時代から政治的に難しい立場を生きてきました。そして現在もなお政治的に翻弄されているといえます。憲法9条の安全保障問題、基地のための用地接収という財産権の問題、代理署名をめぐる中央と地方の問題、基地問題が争点となった首長選といった民主主義の問題。このように、沖縄には現代日本が直面している憲法問題が凝縮されています。沖縄に行って、実際に自分の目で基地を見たり、地元の皆さんと交流して話を聞くことは、これから法律家になろうとする皆さんにとって必ずや糧となることでしょう。
他方沖縄には琉球王国以来の豊かな文化があります。
華麗な琉球舞踊、独特の旋律の琉球民謡、宮古上布などの美しい発色、泡盛、ゴーヤチャンプルーなどの沖縄料理。沖縄出身のミュージシャンもめざましく活躍しています。
そして、沖縄の青い海、青い空。
沖縄の顔は一つだけではありません。
 

沖縄で何を学ぶか


 
このように伊藤塾の沖縄視察旅行は、単なる観光旅行とはひと味違います。米軍基地の中に村役場を建設したことで有名な読谷村の元村長の話を聞いたり、沖縄の法律実務家や琉球大学教授のお話を聞いたり、普通では体験できないことを企画しています。沖縄の地で、同じ受験仲間や伊藤塾長、伊藤塾講師と語り合い、沖縄の歴史や基地の現状を見ることは、憲法や民主主義についての考えを一層深めてくれることでしょう。
 

体感しました!現地で学ぶ意義!2022年沖縄スタディツアー参加者の声

 
※プロフィールは2022年参加時のものです
 

行政書士受験生 Rさん

ツアー参加のきっかけは、自分で計画を立てるのではなく、人さまに連れられていく簡単な旅行がしたいと思ったからです。そのぶん事前学習として亀次郎さんの本を読みました。
 今回のツアーのおかげで、亀次郎さんを知ることができました。米軍基地について、帰ってからも考えました。

司法試験受験生 H.Mさん

思い返せば、スタディツアーの3日間、実に様々な感情に見舞われました。涙も、目が腫れるほど流しました。霞んだ視界に映るものは、フィクションでもなければ、「過ぎたこと」でもなく、ともすれば明日は本土でも起きてしまうかもしれない、そんな事ばかりでした。「沖縄は日本の最先端。最先端で起こっていることは、いずれ本土にもやってくる。」伊藤先生のこの言葉を思い出す度に、背筋が寒くなります。

司法試験受験生 D.Iさん

「自らの考察を深める絶好の機会として、学習のモチベーションの維持や、法科大学院入試のパーソナル・ステートメント作成や面接にも役立つ企画として、毎年多くの受験生が参加されています」
伊藤塾の司法試験入門講座パンフレット2022年版に、スタディツアーについて上記のように記載されていました。その実施趣旨を見て参加しました。

行政書士受験生 Sさん

私が、今回のツアー参加を決めたきっかけは、私自身、長年、厚木基地周辺に住んでおり、かねてより、沖縄における基地の諸問題、例えば、航空機の騒音や米兵関与の事件事故には深い関心を持っていたためです。

あおばさん

沖縄には観光で何度か訪れたことがありますが、全く違う印象を受けました。ガイドさんから「沖縄の歴史を学ぶ。闇にも目を向けてもらうことに感謝します。」という言葉をいただきましたが、感謝なんてとんでもない。自分のこれまでの意識の低さを反省させられました。轟壕の静けさの中で歌ってくださった「ざわわ」の歌声が胸にジーンと響くとともに、重くも感じました。

司法試験受験生 O.Kさん

私の今回沖縄スタディツアーに参加の目的は、一票の格差のサポーターを探すためであった。
私が一票の格差の裁判に関わるようになってから、実家近くの金沢と、自宅近くの名古屋の2カ所の入廷シーンに出ている。金沢を担当してくれている井上弁護士がその間の2年間の留学に際しては、日比谷パーク法律事務所の弁護士さんが交代で来てくれた。

<特集> 元沖縄県知事 故 大田昌秀先生を偲んで

沖縄スタディツアーで大変お世話になった大田昌秀先生が、2017年6月12日、ご逝去されました。 ご生前のご厚情に深く感謝し、先生のご遺徳を偲びつつ、先生のご功績の一部を紹介させていただきます。